ティンブルとクローゼットの中の秘密の学校

ティンブルとクローゼットの中の秘密の学校

著者
authorElaineNareen

ティンブルはほうき入れの物置の中で秘密の学校を見つける。そこでは呪文は逆さまにかかり、スーツケースは空を飛び、なにもかもが普通ではない。「ミドリング」である彼は、魔法の謎を解き明かし――そして、”中間”であることが、それ自体ひとつの力なのだと学んでいく。

age4 - 6 歳
emotional intelligence
fictionfantasymagicadventureschooltime travelmysteryimaginationself-discoverywhimsical
ストーリーの詳細

ティンブルは12号室の裏にある古いほうき入れに滑り込んだ。 ドアがきしんで閉まると、突然、その小さな空間がぐんと広がった。明るい光が点滅し、色とりどりの渦が宙を舞う――クローゼットの中に隠された秘密の学校だ!

ティンブルは瞬きした。呪文が逆さまに囁かれている。 「んもゅじ」と、まるでパズルのようにねじれて聞こえた。

スーツケースが、ポン!と軽い音を立てて自走しながら、さっと通り過ぎた。ティンブルが手を伸ばしたが、それは小さなエンジンのようにうなりながら、さらに高く飛び去ってしまった。

「おい!」と彼は叫んだが、スーツケースはくるりと向きを変え、鳥のように空中を飛び回った。ティンブルは浮遊する本や転がる帽子を飛び越えながら、それを追いかけた。

突然、足元の床がぐらついた。呪文が暴発し、言葉と色がめちゃくちゃに混ざり合う。ティンブルの心臓は高鳴った。彼は、きらめきの軌跡を残しながらさらに速く回転するスーツケースを、もう一度捕まえようとした。

止まった!しかし――ああ、なんてことだ!――スーツケースが開き、中から何十個もの小さな時計が、それぞれ違う速さで時を刻みながら落ちてきた。

時計は逆向きに時を刻み、時間がねじれるようだった。ティンブルはめまいがした。彼が時計を一つ掴むと、カチカチという音がゆっくりになった。「僕はミドリングだ」と、先生の言葉を思い出して彼は囁いた。「中間は力になるんだ」

ティンブルは懸命に考えた。彼は両手を伸ばし、時間と魔法の流れを感じ取り、順行と逆行を混ぜ合わせた。

ゆっくりと彼が両手を振ると、時計は一斉に時を刻み始めた。スーツケースは彼のそばに戻ってきて、今はおとなしい。呪文は元に戻り、再び順方向に囁き始めた。

すべてが落ち着いた。秘密の学校は、今のところ安全だ。ティンブルは、中間であることが弱点ではなく、自分の最大の強みだと知り、微笑んだ。

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