暗闇がこわい小さなフクロウ

暗闇がこわい小さなフクロウ

著者
author梦想

フクロウのオリーちゃんは、暗いところがこわかったのです。 心地よい木のうろから、なかなか出ようとはしませんでした。 ところがある夜、リャンリャンという名の光るホタルが オリーの世界に舞い込んできました。 ふたりは一緒に夜を旅しました。 夜の音楽に耳をすまし、秘密の庭をながめ、 そして暗闇はぜんぜん怖くないことを知ったのです。 ほんの少しの光があればいいだけなのだと。

age3 - 6 歳
emotional intelligence
ストーリーの詳細

暗闇がこわいフクロウのオリ

だんだん暗くなってきました。 フクロウの「オリ」は木のうろに引っ込んで、ささやきました。 「また夜が来る…暗いのは本当にこわいよ。」

「おいでよ、オリ!」と友達が呼びました。 でもオリは首を横に振って、自分の羽をぎゅっと抱きしめました。 「外は暗すぎるよ。前が何も見えないんだ。」

オリは目を閉じました。見えるのは真っ黒な闇だけ。 深くて暗い井戸のような、夢さえも飲み込んでしまいそうな黒でした。

突然、小さな光がうろの中に飛んできました。「こんにちは!僕はリャンリャンだよ」と光は言いました。 「夜に飛ぶの?」オリは息をのみました。 「もちろんさ!夜は僕が輝くための一番の舞台なんだ」ホタルは瞬きました。

「こわがらないで。君のために小さな道を照らしてあげるよ」とリャンリャンは優しく言いました。 オリは深呼吸をして、翼を広げました。 そして初めて、夜の空へと飛び立ちました。

星空の下、木々の影が地面で踊っていました。 オリは怖くなって下を見ました。「あれは何?おばけの影?」 リャンリャンはくすくす笑いました。「あれは君の翼だよ。お月様の光と踊っているんだ。」

カエルが鳴き、コオロギが歌っていました。 オリは耳を澄ませました。「たくさんの音がする!すごくにぎやかだね!」 リャンリャンは笑いました。「これは夜のコンサートさ!聞いてごらん、リズムがあるだろう!」 オリはリズムに合わせて翼を羽ばたかせました。

月明かりが庭に降り注ぎ、白い花びらが優しく光っていました。 「夜に咲く花もあるの?」 「もちろんさ。夜のためだけに輝く花もあるんだよ」とリャンリャンは微笑んで言いました。

オリはどんどん高く飛んでいきました。 初めて、満天の星空を見ました。 「なんてきれいなの…」とオリはささやきました。 夜はおばけなんかじゃなかった。星でいっぱいの毛布みたいでした。

「オリ!飛んでるじゃない!」友達が驚いて呼びました。 「うん、夜だって輝けるってわかったんだ」オリは笑いました。

空が白み始めていました。 オリとリャンリャンは枝に並んで座っていました。 「ありがとう、リャンリャン。」 「こちらこそ。こんなにきれいな日の出は初めて見たよ」リャンリャンは微笑みました。

オリは木のうろに戻りました。オリは微笑んで夜空を見上げました。 その夜から、オリはもう暗闇をこわがることはありませんでした。 だって、夜は寂しいんじゃなくて、ただ少しの光が必要なだけだって知ったからです。

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